千本鳥居
「朱色の鳥居」といえば、すぐさま人々は「お稲荷さん」を連想するほど、あかいという色が人々の心情に深く染みとおっています。
元来、稲荷の鳥居は社殿と同じく「稲荷塗」といわれ、朱をもって彩色するのが慣習となっています。
この「あけ」という言葉は、赤・明・茜など、すべてに明るい希望の気持ちをその語感にもち、その色はまた生命・大地・生産の力をもって稲荷大神様の“みたま”の働きとする強烈な信仰が宿っています。
崇敬者が祈りと感謝の念を命婦社参道に鳥居の奉納をもって表そうとする信仰は、すでに江戸時代に興り今日の名所「千本鳥居」を形作っています。
千本鳥居